建築士の仕事内容は、建築基準法に基づいて、住宅や公共建築物などの建築物の設計や工事の監理を行います。
そして、建築士には、木造建築物の設計や工事監理を行う木造建築士や一般的な住宅や延べ面積が30uから300uまでの鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造の建築物の設計や工事監理を行う2級建築士と1級建築士に分類されています。
1級建築士は延べ面積が500平方メートルをこえる学校や病院、劇場、映画館、百貨店といった大型の建築物など、設計できる建築物の大きさに制限がなく、あらゆる建築物の設計と工事監理を行うことができます。
そして、あらゆる建築物の設計図を描き、その設計図をもとに建築現場で指揮や監督を行うのが1級建築士の主な仕事内容です。
建築士が行う設計には種類があり、大きく3つに分類されています。
まず1つ目の設計は、構造設計です。
この設計は、建物の耐震性や安全性を確保するための設計で、建築物の土台となる基礎の形式や柱の太さ、鉄筋の本数などを考慮し計算します。
2つ目の設計は、設備設計です。
この設計は、空調や電気、給排水などの設備に関する設計で、建物を快適に利用することができることを目的に行われる設計です。
特に、ビルやマンションなどの大規模な建築物や公共の建築物の場合の設備設計は複雑になり、設備は進歩しますので、新しい設備に対応できるように知識の更新をその都度行う必要があります。
3つ目の設計は、意匠設計です。この設計は、敷地の条件や周辺の環境を考慮した建物の配置や形状、内部空間の間取りやデザインを考える設計です。
この設計は実用的な住みやすさだけではなく、デザインの美しさや周辺の環境との調和が考慮されて建物を総合的に作り上げていく設計です。
このように1級建築士の仕事内容は、あらゆる面から総合的に建築物を設計します。
そして、建築物の工事現場に足を運び、細かく指示をしたり、修正案を考えて工事現場の工事業者である大工や左官などの人々とやりとりを行い、必要に応じて設計の手直しを行い、工事現場で作業が設計図通りに進むように監督する工事監理業務も大切な仕事です。
また、これらの業務以外にも、建物を建てるにあたって、設計前に敷地の条例を調べたり、建築の許可や道路の使用許可などを役所へ確認申請を行う手続き業務も大切な仕事です。
そして、依頼主の建築物に対するイメージや希望を叶えるために具体的に計画をし、アイディアを提供しています。
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