建築士になるには一級の場合は国家試験、二級の場合は都道府県による試験に合格する必要があります。
合格を困難にする要因の中に、実務経験が必要なことがあります。
たとえ、最高の学歴があっても、試験の受験資格を得るには一定の実務経験が必要です。
誰もが働きながらの受験を余儀なくされ、そこに誰もが困難を感じます。
特に、新人は職場で覚えることが多く、受験勉強にさける時間は限られます。
そのような環境の中で、難関の試験に合格するのは容易ではありません。
働きながら建築士試験に合格するには、勉強時間を確保するためのテクニックが必要となります。
受験を理解し、勉強時間の確保に協力してくれる職場は限られています。職場の多くは受験生の事情には無頓着です。
その中で勉強時間を確保するためには、資格取得への熱意と覚悟が必要です。
仕事の厳しさや忙しさは受験時間を確保できないことの言い訳になりますが、その中にあっても、試験に合格する人間と合格できない人間がいます。
その違いは頭の良し悪しではなく、建築士の資格を必要としているかどうかの認識の違いです。
難関の試験に合格することは、何歳になってもできることではありません。
若い時期は理解力や記憶力があっても、年を重ねるごとにその力が衰えるのが人の常です。
難関試験の合格は、少しでも若いうちに達成することが大切です。そのために必要なのが建築士試験に合格することの優先順位を高めることです。
職場での仕事は大切ですが、試験の合格をそれ以上に大切だと思う必要があります。
受験に必要な勉強時間を確保するために、残業は極力避けることが求められます。
休日は受験勉強に充てることはもちろん、ゴールデンウィークや年末の休みも勉強に費やす覚悟が必要です。
どの職場でも資格取得のための受験勉強に理解を示してくれるわけではありません。
職場の先輩の中で資格取得を諦めた人がいる場合、後輩の資格取得を妨害するケースもあります。
働きながらの資格取得では、それ程度の障害は当たり前のことです。
働きながらの資格取得のための勉強時間確保は困難なことから、受験勉強は早い時期から始めることが必要です。
一級の場合は実務経験の時間を無駄にしないために、大卒でも二級の資格取得が望まれます。
一級の受験勉強を兼ねることができ、緊張を持続するのにも役立ちます。働きながら建築士の資格を得ることは並大抵のことではありません。
しかし、困難を乗り越えることによって得られる力は、真の実力となって今後の仕事に生きてくることは明らかです。
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