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1級建築士・2級建築士の受験資格。通信制大学・通信講座。

建築士の労働環境

建築士が働く場所はさまざまです。

主な職場としては、建設会社、工務店、住宅メーカー、設計事務所、役所等があります。

職場に応じて労働環境は異なり、待遇もそれぞれ異なります。

建設会社と工務店での建築士の役割は、現場のまとめ役である現場監督です。現場監督は現場での職人の手配や、工程管理、業者への発注など、工事に関する全てを任されます。

そのため責任は重く、高い能力が必要とされます。労働環境は劣悪ではありませんが、現場で工事を行っている間は現場に張り付いている必要があります。

工事前の測量等の調査は行うものの、実際の工事は専門の職人が行います。現場監督は自分が手配した職人が、図面の通りの工事を施工していることの確認及び指導を行います。

工事期間中は、朝早くから夜遅くまで仕事が続き、休みもほとんど取れません。まとまった休みが取れるのは、工事が終わってからです。

現場の常駐では、全ての時間が忙しいわけではなく、自由になる時間をつくることもできます。現場の最高責任者としての重圧はあるものの、上司の顔色を窺う必要もないので、ストレスは溜まりません。

現場監督の収入は、建設会社や工務店の中では高額です。現場監督のなり手は少なく、厚遇されての転職も可能です。

住宅メーカーで建築士として働く場合は、設計や現場管理を担当します。

大手の会社の場合は、営業担当が顧客との打ち合わせに出向くことも多く、設計者はデスクワークが中心となります。

会社によっては設計者が直接、顧客と打合せをする場合もあります。住宅メーカーでは人件費を削減する目的から、設計者の雇用は抑えています。

そのため、一人の設計者の負担は大きく、残業も長い傾向にあります。

現場担当となった場合は、ひとりで何棟もの物件の工事を任されます。ある程度の経験を積めば、要領よく仕事をこなすことができます。

給料は会社の給与体系により決められ、他の職種と大差はありません。
設計事務所で働く場合は、設計と現場管理を担当します。設計事務所が担当する物件は、戸建て住宅やオフィスビル、工場などの民間建築や役所が発注する公共工事など、いろいろです。

どんな種類の物件を担当するかは設計事務所により異なります。設計事務所の勤務時間は長く、残業は常態化しています。

収入は規模の大きな設計事務所ほど高く、小規模な設計事務所は安い傾向にあります。

役所での設計士の活動は、役所が発注する工事の計画、工事の発注、工事の管理が中心となります。

また、建築確認申請の審査や、都市計画、町づくりの基本プランの作成など、公共性の高い仕事が中心となります。給与は役所内の他の職種とほとんど変わりません。


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